四国遍路紀行

四国遍路

伊予路

11月23日(日) うす曇り

 5月末に今治の五十六番札所泰山寺までたどりついたところでよんどころない私用ができ急遽帰宅したのだが、幸いなことに父親の入っている介護施設は上場企業系列の会社が受け継いでくれることになり、むしろサービスは以前より向上した。ヨメハンなどは一時、父親を引き取ることも覚悟してくれたようだが何とか丸く収まり、これも神仏のご加護と感謝しきりである。浮世離れのした遍路行を中断してからこれまで、国の内外では様々な出来事があった。総じて陰惨な暗いニュースが多いが、せめて遍路行を続ける間は、持参する納め札に記されている“天下泰平”を行く先々の神社仏閣で祈るのみだ。

 家人や勤務先の人たちは寒いから風邪をひかぬよう気をつけろと心配してくれたが、あえて秋の行楽シーズンをやや外れたこの日の夕刻に家を出て、東京駅発22:00の寝台特急“サンライズ瀬戸”に乗り込んだ。造船所勤務時代に何度か利用し、退職後の西国旅行ではヨメハンともども乗ったこともある、狭いながらも個室式の夜汽車だ。一杯ひっかけてぐっすり寝ている間に岡山まで21,000円ほどの料金で運んでくれる。昼間の移動で宿代を払うことを考えれば、西国に旅する際は割安な選択肢だろう。