伊予路
5月28日(水)曇り
私の八十八カ所巡りは、こうしてあっけなく中断された。今日はついに到来した梅雨前線の影響で朝から雨になるとの予想で、それでも歩こうと覚悟していたので、やや気が抜けた。宿のオヤジサンに、この秋には必ず戻ってくるので杖と傘を預かっていて欲しいと頼んだら快く引き受けてくれた。
帰京する途中の「しまなみ海道」沿いには伊予の一の宮である大山祇神社がある。ついでで申し訳ないがここに立ち寄るべく、今治駅発08:15分のバスに乗った。ところが乗ってしばらくすると猛烈な便意が襲ってきた。座席の手すりを握りしめて必死で我慢していたが、遂に爆発寸前となったため、一つ手前の伯方島バスストップ(BS)で降ろしてもらった。すると運転手が、「トイレなら道の反対側のガソリンスタンドで借りればエエ。手早く済ませば、ここでの待ち時間が多少あるので間に合う」という。まさかとは思ったが、とにかくトイレに駆け込みゆっくり用を足し(先客がいなかったのも助かった)、たぶんバスはおるまいとあきらめながらBSに戻ってみると、まだそこ駐車しておるではないか。早速乗り込み、運転手と乗客に大声で謝ったが、皆キョトンとしている。後で聞いたら、このBSでは、異なる方向に行くバスが三台揃うまで発車しない決まりになっているそうで、さほど恐縮する必要はなかったわけだ。それにしても助かった。危ないところだった(バス代1,140円)。
伊予一の宮の御朱印をまだうら若い可愛い巫女さんからもらい、バスを乗り継いで福山に出て(1,910円)、12:31発ののぞみで帰京した(17,170円)。秋には絶対再挑戦したいが、まずは父親の施設がどのようになるか見極めねばならない。車内でウトウトしていたら、「肩の力を抜きこのあたりで一服したらエエガナ」との声が聞こえたような気がした。


